バイアスをかけない
先週の相場は、乱高下しましたね。
アメリカ大統領戦の結果が出た11月9日は、-920円、そして、翌日10日は+1093円。
売買高も3兆円を超えていました。
このブログで、私はずっと様子見スタンスを貫いているとお伝えしてきましたが、あなたは生き残れましたか?
私は、最初からこうなることを想定していたので、ノーダーメージで乗り切ることができました。
これも、イギリスのEU離脱の時に学んだ教訓です。
私は、「イギリスがEUを離脱することは絶対にない」という信念を抱いていました。そのため、通常通りにポジションを持っていたのです。
その結果は、ご存知の通り、イギリスはEUを離脱し、相場は大混乱。
そして、私もロスカットの嵐と、それは大変な状況になりました。
ここで学んだことは、世の中は何か起こるか分からない。
だから、予測するだけムダということです。
自分は世界を見る時、必ず、偏見、つまりバイアスをかけて見ていました。
このバイアスがかかった状態で世界を見ると、自分の思い通りにならなかった時に、大きなショックと、「そんなはずはない」という否定が起こります。
これを相場でやってしまうと、「これは一時的な混乱だから、いずれ元に戻るはず。だから、ポジションはこのまま持っていることにしよう」と考え、ロスカットをためらい、そのまま塩漬けになってしまうことになります。
すると、さらに下落して行くことも考えられます。
そうならないためには、世界の動きや、株価は予測してもムダだということを真に理解することです。
そうすると、バイアスはかからない。
バイアスがかからなければ、ビッグイベント時は、株価が乱高下することもありえる。
つまり、株価が上昇するかも、下落するかも知れないから、様子見しておこう。もしくは、ポジションを持つにしても、小さくし、売り買い両方で建てておこうということになります。
すると、酷いことにはなりません。
では、今週の相場にはどう臨むか?
私は、まだ様子見です。
なぜなら、まだ相場はどのように反応するか分からないからです。
こういう時は、焦れば焦るほど酷いことになりますから、静観して、相場が落ち着きを取り戻してから、またポジションを持ち始めたいと思います。