スイングトレードで銘柄を選ぶ方法【安全で成果出る3つのポイント】
スイングトレードで銘柄選びをしたい人「スイングトレードでどのように銘柄を選ぶべきか知りたいけど、昼間仕事で忙しい人でもできるかな?でも、銘柄選びで間違って損したくないな・・・」
このような疑問に対して答えます。
本記事の内容
- 1.スイングトレードで銘柄を選ぶ方法が知りたい
- 2.銘柄選びって、昼間仕事で忙しい人でもできるかな?
- 3.銘柄選びで間違って損したくない
この記事を書いている私は現役サラリーマンでスイングトレード歴は8年。ここ数年は年間トータルでプラスの利益を出しています。相場で生き残り続け、実際に利益を出している私が解説していきます。
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スイングトレードで銘柄を選ぶ方法
その①:個別銘柄のチャート
どの時間軸を見るか?
スイングトレーダーであれば、まず最初に表示すべきなのはローソク足の「日足」です。
そして、時間軸の異なるチャートをもう1つ表示させます。それは「週足」です。
日足で直近の株価の動きを把握し、そして、週足で過去1~2年の大きな流れを把握することができます。
すると、全体的には上昇トレンドでも、短期的に押し目を付けているなどのことが分かります。
そして、トレンドフォロー型、つまり株価の流れに沿ってトレードする順張りタイプの方であれば、この日足と週足を見て、両方が上昇傾向にあるのであれば買い、両方ともに下降傾向にあるなら売り戦略を取ります。
どれくらいの銘柄をチェックするか?
東証は2022年にプライム、スタンダード、グロースの3市場に再編されました。
プライム市場には1,839社、スタンダード市場には1,466社、そしてグロース市場には466社上場しています。(2022年4月時点)
これだけの数の銘柄を全てチェックするとなると、3,771銘柄を見ることになります。
もちろん、全てチェックできるに越したことはありませんが、これを毎日続けるとなると、我々サラリーマントレーダーには、あまりにも厳しいです。
そこで、おすすめとしては、売買代金の多い順に見て行き、300~500銘柄をチェックするくらいで良いでしょう。
これくらいの銘柄を日々チェックしていると、どの業界に資金が集まって来ているのか、もしくは急な動きの出て来た銘柄を素早く知ることができます。
いくつまで絞り込むか?
最終的にどれくらいの銘柄に絞り込むかと言うと、これは人によって様々です。
しかし、絞り込みの過程としては、自身の売買ルールに照らし合わせて合致するものだけピックアップしていくことです。
すると、値嵩株には手が出せないなど、資金量によって仕掛けられる銘柄が絞られてきますし、そこからルールに照らし合わせて行くと、さらに数は少なくなります。
しかし、自分の資金量では手掛けられない銘柄であっても、監視から外すことはせず、必ずチェックだけはするようにして下さい。
そうすることで、相場全体の動きが分かるようになります。
なお、私の場合、日々300~500銘柄チェックしていますが、最終的に絞り込まれるのは、5~10銘柄ほどです。
ルールが機能する収穫時期であれば、10銘柄以上になることもありますが、やればやるほど損失が重なるドローダウン時期には5銘柄以下ということもあります。
その②:トレンド
上昇トレンド
株価が上昇トレンドであるかどうかについて、簡単な見方としては、移動平均線の日足で5日線、25日線、75日線が全て上向きであり、かつ週足で2年ほどを表示し、13週線、26週線、52週線が全て上向きであれば上昇トレンドと考えて良いです。
こういう時は、順張りであれば買い戦略と考えることができます。
下降トレンド
株価が下降トレンドであるかどうかについては、これも同様に移動平均線の日足で5日線、25日線、75日線が全て下向きであり、かつ週足で2年ほどを表示し、13週線、26週線、52週線が全て下向きであれば下降トレンドと考えることができます。
こういう時、順張りであれば売り戦略と考えることができます。
横ばい
日足と週足の移動平均線を見て、ある一定の値幅で上下に株価が動いており、上昇でもなく下降でもない時は、横ばいと考えます。
こういう時、順張りの場合は何もせずに様子見となります。
チャートについては、auカブコム証券のkabuステーションが非常に見やすくて高機能なので、この証券会社に口座開設して使えるようにしておいて下さい。
その③:売買代金
売買代金とは?
株式のトレードをするにあたって、まずしっかりと理解し、かつ日々監視しておくべきものが売買代金です。
売買代金というのは、株式市場において売買が成立した金額のことで、算出方法は、以下となります。
売買代金 = 株価×出来高
この売買代金は当然ながら日々変化しますが、できれば1日あたり10億円以上ある銘柄を選択するものがベストです。
これは、ある1日だけを見て10億円以上あれば良いということでなく、
過去1年ほどをチャートで確認した上で、いつでも10億円以上ある銘柄を
選ぶということです。
その理由については後述します。
流動性の重要性
先ほど、売買代金がいつでも10億円以上ある銘柄を選ぶべきとお伝えしましたが、その理由は、それくらいの売買代金があると、その銘柄には流動性があると言えるからです。
流動性があるということは、いつでも買ったり売ったりできるということです。
株式の売買をするということは、自分が買いたい時、その価格で売りたい人がいる、つまり自分と反対売買をする人がいるから売買が成立します。
もし、自分が買いたくても、売りたい人がいなければ、当然ながら買うことはできません。
また、含み損が拡大し、それ以上持っていることができなくて売ろうとしても、買いたい人がいなければ、これまた売ることができません。
良くあるケースとしては、それまでほとんど売買代金がなくて、急に資金が集まって株価が急騰するような銘柄です。
仕手株などとも呼ばれますが、ある投機家集団などが普段は売買代金のほとんどないような株価が数百円程度の低位株などを買い集めて株価を吊り上げ、それに気付いた素人トレーダーがあわてて買いで入って来た時に、そこで売り逃げるという手法です。
こういうものに手を出すと、買ったはいいが、もう売り手がおらずロスカットできずにとてつもない含み損を被ってしまうことがあるので要注意です。
しかし、この売買代金を確認して、いつでも10億円以上あるような銘柄であれば、そのような仕手株に手を出してしまうようなこともありません。
そうでなくても、流動性がないということは、いつでも自由に売買できないということです。
具体的には、目標価格に到達して手じまいしようとしても売れず、逆に含み損が大きくなってもロスカットできなくなるので、売買代金の少ない銘柄には手を出すべきではありません。
ティック回数
次にチェックすべきがティック回数(TICK)です。
これは1日の間で売買が成立した回数を表す指標となります。
これを見ていると積極的に売買されているような銘柄は1日あたり20,000回以上あったりします。
このティック回数の目安として私は、1日あたり1,000ティック以上あるものを選ぶようにしています。
これくらいあると、積極的に売買されていると言えるので、これも売買代金と同様に流動性を示す指標として有効です。
つまり、先ほどの売買代金に合わせて、このティック回数も同時に確認しておけば、いつでも自由に売り買いができるため、トレードして問題ない銘柄と言えます。
忙しい中でも銘柄選びの時間を捻出する方法
その①:帰宅後にやるべき作業とは?
個別銘柄のチャートを見る
サラリーマントレーダーは、帰宅後の時間をトレードに充てることになります。
その時間で何をするかというと、上場している銘柄を売買代金の多い順で300~500銘柄のチャートをチェックします。
チェックするのは、これまでに述べたような日足で過去半年と週足で過去1年半~2年を同時に並べて画面に表示します。
そして、移動平均線の向きや並びを見て、次にローソク足、MACD、RSI、移動平均エンベロープ、ストキャスティクスなどご自身のルールで必要となる指標を表示します。
ここで必要に応じて、グランビルの法則、酒田罫線法、エリオット波動などに照らし合わせて見て行きます。
ここで間違ってはならないのは、難しい指標をたくさん使えば勝てるわけではないということです。
シンプルな指標ややり方でも勝てますので、全く問題ありません。
あとは、先ほど説明した売買代金とティック回数も忘れずに確認します。
これを1つずつ300~500銘柄確認していきます。
そして、そこからご自身のルールに合致したものをピックアップし、エントリーできそうな銘柄だけに絞り込んで行きます。
そして、次に証券会社で注文の準備をします。
証券会社については、こちらの記事をご覧ください。
ここまでが一連の作業となります。
何時間くらいかかる?
上記の作業にどれだけの時間が掛かるかについては、人によって様々です。
最初は2時間ほど掛かることもあります。
例えば、20:00に帰宅した場合、夕食や家族との団欒の時間を終え、22:00~24:00くらいまでをトレードの時間とするような感じです。
しかし、この作業も毎日続けて慣れてくると、だんだんと早くなってきます。
そうなれば、1時間以下でもできるようになります。
日々の作業を継続するためには?
銘柄の選定から注文までの一連の作業に2時間掛かると聞いて、疲れて帰宅してから、本当にやれるかどうか心配になるかも知れません。
最初はパソコンにログインするまでに、そこから掛かる時間と工数を考え、心理的負担を感じて躊躇することもあると思います。
しかし、それも毎日やっていると、だんだんと慣れてきます。
例えば、1日作業できなかった日があったとしても、それでもまた翌日に諦めずに続けることが大切です。
続けていると、銘柄選定のための一連の作業はどんどんとスピードアップして行きます。
ここで重要なのは、何か小さいステップを設定して、それを少しずつ達成して行くことです。
例えば、まずはパソコンの前に座ってログインすること、それからまずは50銘柄をチェックする。
次に51~100銘柄、そして101~150銘柄・・・というようにマイルストーンを小さく設定して取り掛かっていくと心理的負担も軽減します。
そして、次は継続期間の目標ですが、まずは3日、それから3週間、3ヶ月と設定していきます。
こうやっていくと作業は習慣化され、逆にやらないと気持ち悪く感じるようになってきます。
これは一例ですが、私は初心者の頃、この方法で毎日の作業を継続できるようになりました。
このように、ご自身なりに何か継続するための工夫をして行くと良いかと思います。
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間違った銘柄選びとは?
銘柄選びでやってはならないこと
人のお薦め銘柄を鵜吞みにする
インターネットやSNSでは、様々な人が様々な意見を述べていますが、その中で銘柄のお薦めをしているケースがあります。
それがどれほど有名な人であれ、そういったお薦め銘柄に手を出すと間違いなく痛い目を見ることになります。
なぜなら、人のお薦め銘柄に手を出すということは、自分のルールとは全く関係のないものを売買することになるため、例え目標価格やロスカット価格などが決まっていたとしても、それを守れなくなります。
その理由は、自分のルールは何百時間もかけて汗水垂らして検証した上で作り上げたものなので、積み重ねた努力の時間と思い入れもあるため、そう簡単に違反することができません。
しかし、人のお薦め銘柄の場合、そもそもの根拠まで提示されることはありません。
根拠の分かっていないトレードほど危険なものはありません。
もし、根拠について説明があったとしても、自分で検証したものではないため、確証を持つことは不可能です。
だから、含み損になった時、いつまでも塩漬けにしてロスカットできないなどトレーダーとして致命的なミスを犯してしまうことにつながるのです。
さらに悪いことには、その人がいないと自分で銘柄を選ぶことができなくなるということです。
そうなってしまうと、いつまで経ってもトレードスキルは上がりませんし、勝てるトレーダーなど夢のまた夢。
大体、相場や銘柄の動きをを100%当てることができる人などいませんし、人のお薦め銘柄に従うのみで成功したトレーダーもいません。
だから、絶対に人のお薦め銘柄には手を出さないようにして下さい。
焦ってエントリー
サラリーマントレーダーの場合、休み時間などにスマホで株価をチェックすることがあると思います。
しかし、その時、出来高を伴って急上昇している銘柄を見つけて、その動きに乗り遅れないように焦ってエントリーするようなこともしないで下さい。
そもそもこれもルール違反行動の1つですし、焦ってエントリーして勝てることもほとんどありません。
万が一、勝ってしまうと、それこそ悲惨です。
それに味をしめて、それから同じことを繰り返す悪い癖がつき、最終的には大きな損失を出すことになります。
なので、それが場中であっても帰宅後であっても、焦ってルールを無視したエントリーもしないようにして下さい。
相場にはチャンスなどいくらでも転がっていますので、目先の動きに囚われず、冷静に次のチャンスを待って下さい。
資金管理を無視したエントリー
トレードで最も大切なのは資金管理です。
資金管理なくしてトレーダーとして成功することは不可能ですし、相場で生き残ることもできません。
だから、まずは、株の売買をする時、自分の資金に見合ったサイズの建玉になっているかどうかを常に注意する必要があります。
100万円の資金でトレードする場合、株価8,000円で売買単位が100株の銘柄にエントリーすることはできます。
しかし、その場合、800,000円のポジションを持つことになります。
そして、それがもし思惑と反対方向に動いて5%の損失が出たとしたら40,000円の損失となります。
これで総資金の4%と失います。
たった4%と思うかもしれませんが、トレードでは10連敗、20連敗することも珍しくありません。
もし同じような損失が10回続けば40万円、20回続けば80万円の資金を失うことになってしまいます。
ここまで資金を減らすと、精神的にトレードを続けることは難しくなります。
また、いくら安い銘柄だと言っても、それをたくさん持つと、上記と全く同じことが起こります。
つまり、株価800円で売買単位100株の銘柄を1,000株買ってしまうと、先ほどのケースと同じです。
そのため、連敗が続いても大ダメージとならないようなサイズのポジションとなっているかどうか、常に気を配る必要があります。
資金管理しながら、自分の資金に見合った銘柄と株数でエントリーしている限り、ロスカットとなっても大きなダメージを被ることはありませんので、相場で生き残ることができます。
そして、生き残ることができれば、自然と勝ちも訪れます。
ですから、資金管理を無視した銘柄選びはしないようにして下さい。
そのためには、証券会社で発注する際に株価と売買単位を見て、ご自身の資金量と見合うかどうか、そして、ロスカット値に達した時、資金の何パーセントを失うかを必ずチェックする必要があります。
なお、プロのトレーダーも使っているお勧めの証券会社についてはこちらの記事を見て下さい。