Written by リーマントレーダーK

【大公開!】スイングトレードとは何か?他の手法との違いや実践のポイント

スイングトレード

スイングトレードとは何か知りたい人「スイングトレードとは何か、他の取引手法との違いや実践のポイントを知りたい。頻繫にチャートへ張り付くことなく勝率50%以下でも利益を出したい。損切り出来ずに塩漬けにしてしまいたくない・・・」

このような疑問に対して答えます。

本記事の内容

  • 1.スイングトレードとは何か、他の取引手法との違いや実践のポイントを知りたい
  • 2.頻繫にチャートへ張り付くことなく勝率50%以下でも利益を出したい
  • 3.損切り出来ずに塩漬けにしてしまいたくない

この記事を書いている私はスイングトレードとは何かについてゼロから学び始め、数年間にわたる試行錯誤の結果、毎年安定してトータルで勝てるようになったスイングトレード歴9年目の現役サラリーマンです。そんな私が解説します。

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1.スイングトレードとは何か、他の取引手法との違いや実践のポイントを知りたい

その①:スイングトレードのメリットとデメリット

メリット

株式のスイングトレードとは、数日から数週間で売買を完結させるトレード手法となります。

この手法のメリットは相場に張り付く必要がないため、日中働いていても問題なく、誰でも取り組めることです。

また、短期間で大きな利益を出せる可能性もあります。

デメリット

デメリットとしては、初心者が実際に儲けられるようになるまでには学習と検証の期間がどうしても必要になるため、すぐには利益を出せるようにならないことです。

その他

副業として長い目で見て地道に取り組みたいという方には非常に向いている手法だと思います。

最初は大変でも、自分の売買ルールができて勝てるようになれば、あとはどんどんと利益が積み上がっていくので将来的には莫大な資産を手にできる可能性があります。

その②:他の取引手法との違い

投資と投機

まず、投資と投機の違いについて理解しておく必要があります。

投資と言うのは、企業の価値に対して資金を投じる行為であり、投機は株価の動きに対して資金を投じる行為となります。

そのため、投資の方が四季報などで企業の価値が今後どうなっていくかを予想し、これから上がっていくと考えた場合に資金を投じるため、自然と長期的なスパンでの取引となります。

スイングトレードは、投機に分類される手法であり、これまでの株価の動きから今後の動きを予測して上がると思えば買い、下がると思えば空売りします。

そのため、取引期間は数日から数週間となります。

デイトレード

スイングトレードとはトレード手法の1つであり、よく比較されるのが、デイトレードです。

こちらも株価の動きにフォーカスして資金を投じる行為で、その名の通り、数分~1日の間で取引を完結させます。

その日のうちに取引を完結させるため、スイングトレードよりも短い期間での取引手法となります。

スキャルピング

こちらは、デイトレードよりもさらに短い期間、数秒~数分で取引を完結させる手法となります。

投機としては、上記の通りスイングトレード、デイトレード、スキャルピングとありますが、スイングトレードをお勧めする理由は、この中では最も難易度が低いからです。

なぜなら、取引スパンが短くなればなるほど、資金をなくすスピードも速くなるからです。

そのため、初心者がデイトレードやスキャルピングに手を出すと、あっという間に大きな損失を出し、相場から退場せざるを得ないような大ダメージを受けてしまう可能性が非常に高いです。

その③:どんなことに注目するのか

日経平均株価

株のトレードをするにあたって、毎日まず最初に確認するのが日経平均株価です。

日経平均株価とは、これは日本経済新聞社が東京証券取引所プライム市場に上場している約2000銘柄の中から選定された225銘柄から構成される平均株価のことです。

これを見ることで現在の株式市場が上向きなのか下向きなのか、それとも横ばいなのか、大まかな状態を知ることができます。

各種相場観測指標

日経平均の他にチェックすべき相場観測指標は、アメリカのダウ工業株30種平均(NYダウ)、為替(ドル円)、東京証券取引所のプライム市場における売買代金、そして東証プライム市場の騰落レシオなどです。

これらを見ることによって、株価の方向性や円高下円安か、株式市場が活況かどうか、そして相場の過熱感などを把握できます。

個別銘柄

相場観測指標を一通り見終わって、相場の状況を把握したら最後に見るのが個別銘柄です。

しかし、なんでもかんでも見ればよいわけではありません。

流動性のあるもの、つまり活発に取引している銘柄を見ていきます

流動性がないと、せっかく買ったり空売りしても、反対売買する人が十分にいないため、売りたい時や買い戻したい時に取引できないということになってしまいます。

すると、利益確定やロスカットが思ったようなタイミングでできなくなってしまいます。

流動性があると判断するには最低でも1日の売買代金が10億円以上あることを1つの基準にすると良いかと思います。

これについては、証券会社の売買代金ランキングなどが参考にできます。

以下はSBI証券の取引画面です。

2.頻繫にチャートへ張り付くことなく勝率50%以下でも利益を出したい

その①:自分のペースで取り組む

毎日の隙間時間を活用する

スイングトレードとは日中相場に張り付く必要のない手法のため、昼間働いていても十分取り組むことができます。

では、いつ取り組むかと言うと、仕事が終わってからになるのが一般的でしょう。

平日であれば、帰宅後やちょっとした昼間の隙間時間、あとは土日の空き時間を活用することができます。

自分のペースを確立する

スイングトレードとは隙間時間にできる手法だと言っても、ただ何となくやっていても勝てるようにはなりません。

まず大切なことは、毎日継続して取り組むことです。

これがスイングトレードで勝てるようになるためのまず最初の条件です。

先ほど説明した各種相場観測指標を見て、個別銘柄を見ることもそうですが、初心者であれば、まずは自分の売買ルールを確立するためにテクニカル分析などを学習し、デモトレードをしながら検証作業に取り組む必要があります。

すでに売買ルールを持っている人であれば、その日のトレードを振り返って売買記録を付け、翌日仕掛けられそうな個別銘柄をピックアップしてエントリーの準備をします。

そうすると、自然と毎日2時間はスイングトレードに費やすことになります。

継続する

隙間時間を活用して自分のやるべきことが確立したら、今度はそれを継続して行くことが大切です。

やったりやらなかったりでは、なかなか勝てるようにはなりません。

相場には数多くのプロがひしめきあってしのぎを削っています。

彼らは当然ながら毎日毎日トレードのことを考えて相場と向き合っているので、素人が趣味程度の軽い気持ちで相場に入って来ても、すぐに身ぐるみはがされて終わり。

そうならないためには、しっかりと覚悟を決めて毎日取り組み、それを継続することが何よりも重要です。

まずは相場で生き残る

そして、なかなか勝てなかったとしても、相場で生き残りやるべきことを継続していれば、いつかは間違いなく勝てる道が開けてきます。

その②:勝率が低くても勝つ方法

ロスカットを徹底する

スイングトレードを始めた初心者はもちろんですが、なかなか勝てない人であれ、ある程度の経験者であれ全員に共通して大切なことはロスカットすること

これができないと、間違いなく負けます。

ロスカットは自ら設定して、自主的にやるものです。

ロスカットとは、そもそもロス(損失)をカット(限定)するものなので、放っておいたら致命傷となるような大損をしないために自ら意図的に行うものなのです。

つまり、自己防衛の1つであり、勝つためには絶対に必要なものとなります。

これは、商売で言うところの仕入れ値のようなものです。

ロスカットを躊躇なく実行できることは、勝てるトレーダーにとって必須となる力量です。

損小利大

スイングトレードとは確かに難しいものではありますが、勝つためには、ロスカットによって損失を最小限に抑えると共に必要なことがもう1つあります。

それは利益を最大化すること。

簡単に言うと細かい損失をたくさん出しても、1回の勝ちで大きな利益を得て、最終的にはプラスの結果とすることです。

これを損小利大と言います。

だから、勝率は低くても全く問題ありません。

少ない勝ちでも、それまでの負けを取り戻し、プラスにするくらいの大きな利益を得られるようにすれば良いのです。

実際に私の勝率は28%程度ですが、それでも毎年、年間ではトータルでプラスの利益を出し続けています。

しかし、実際の相場ではこの逆をやっている人があまりにも多い。

つまり、ちょっとでも含み益が乗ると、その利益がなくなることを恐れて細かく利益確定し、含み損を抱えると、いつか株価が戻ることを期待して、そのまま持ち続ける、つまり塩漬けにしてしまうことです。

こういうことをしてしまうと、いつまで経っても勝てるようにはなりません。

しかし、頭で分かっていても、なかなかできないというのが実情です。

だからこそ、ここで説明したことを実行できれば、勝てる可能性が高まっていくのです。

勝てない時は様子見する

スイングトレードとは、いくらやっても勝てない時が必ずある手法でもあります。

どんな売買ルールを持っていても、全ての相場状況に対応できるようなものはないので、自分のルールがうまく機能しない時もあります。

それをドローダウン時期と言います。

この時に躍起になってトレードを繰り返すと、損失を増やすだけの結果となります。

これはデモトレードであろうが、実際に売買していようが、過去の記録を見れば、必ずこのドローダウン時期を見出すことができます。

この勝てない期間にやるべきことは1つです。

取引しないこと

つまり、様子見することです。

各種相場観測指標や個別銘柄のチャートは見ますが、実際の取引はしません。

過去の売買記録を見返して、連敗するところを分析すると、何連敗したらドローダウン時期と言えるかが分かりますので、その既定の連敗数に到達したら、そこから様子見に切り替えます。

どれくらいの期間様子見すべきかも過去の売買記録を見れば分かってきます。

ドローダウン時期に様子見することで、あなたのトレードの結果は大きく改善します

その③:メンタルを鍛えるには?

まず自分の売買ルールを作る

スイングトレードとは難しいものではあるが、勝てるようになるためにはメンタルを鍛えることが必要だと言われることがあります。

しかし、残念ながら、メンタルを鍛えることなどほとんどの場合できません。

だから、やるべきことはメンタルを鍛えることよりも、自分が信じるに足る売買ルールを持つことです。

売買ルールとは、いつ、どんな時にどれくらいエントリーして、いつ、どんな時にどれくらい利益確定、もしくはロスカットするかというものです。

これを持つことで、精神的にも安定し、どんな相場状況でも例え負けている時でも、過度に焦ったり感情的になることはなくなります。

デモトレードで検証する

なぜ売買ルールを持つと精神的に安定するのかと言うと、それは、売買ルールを確立するまでに長期間にわたって検証を繰り返すからです。

つまり、検証の過程で様々な相場状況を体験しているため、売買ルールを破ると、酷い結果になることも実感しているので、それが自分のトレードの軸となるのです。

売買ルールを確立するまでは一筋縄では行きません。

なぜなら数回程度の検証ではなく、数百回の検証を短くても3ヶ月から長くて半年ほどかけて真剣に取り組んできた結果として出来上がったものだからです。

最初は何か自分にとって分かりやすく、かつ使いやすいテクニカル分析を使って、エントリー条件と決済条件を決め、あとはそれを300回ほど繰り返します。

テクニカル分析については、こちらを参考にして下さい。

各種テクニカル分析が学べる本はこちら

300回というのは、300トレードのこと。

例えデモトレードだったとしても、それだけの回数をこなすと様々なことが分かってきます。

そして、最終的にプラスの結果が出たら、そのルールを採用しますが、マイナスの場合は、そこからさらに検証の過程で気づいたことを元に改善し、新しいルールを作って再度検証を繰り返します。

面倒臭いと思うかもしれませんが、これは勝てるトレーダーを目指すなら、誰もが通る最初の登竜門です。

そこまで苦労して作った売買ルールだからこそ、途中でどれだけ負けても最終的にはプラスになると信じることができるのです。

遠回りに感じるかもしれませんが、メンタルを鍛えようと非効率的な努力をして空回りするよりも、学習と検証を繰り返して売買ルールを作る方が、間違いなく安定した精神でトレードができるようになるための近道なのです。

実践でも検証する

売買ルールができたら、今度はそれを実際の相場で運用します。

実際に自分のお金が掛かってくると、さらに精神的なプレッシャーは高まります。

それでも、自分のルールにどこまでも忠実に従ってトレードを300回ほど繰り返します。

その結果はほとんどの場合、検証時よりも悪くなりますが、それでもプラスになったなら合格です。

マイナスになってしまったなら、また再度売買ルール作りからやり直します。

プラスになったとしても、改善の余地はあるはずなので、実際に作ったルールで取引をしながら、同時にまた改善案のルールでデモトレードして検証を繰り返すのです。

そして、改善したルールで前回よりも良い結果が出たなら、それを相場で実践し、また結果を見て行きます。

こういったことを繰り返していくことでメンタルは安定し、得られる利益もどんどん大きくなっていくのです。

これが全てです。

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3.損切り出来ずに塩漬けにしてしまいたくない

その①:損切りできない人の共通点

損失を確定したくない

いくら頭でスイングトレードとは売買ルールが最も大切なもので、ロスカットは躊躇なく実行しないといけないと分かっていても、どうしても塩漬けにしてしまう人が本当に多く存在します。

それはなぜかというと、ロスカットは価値のないものだと心のどこかで思っているからです。

人は価値のないものに対してお金を出すことはしません。

つまり、ロスカットという価値のないものに対して、損切りすることで、実際にお金を損したくないという心理が原因です。

しかし、これも売買ルールを作る検証の過程を経ていれば、ロスカットの有難さを心から実感できるので、それが価値のないものだとは思わなくなります。

つまり、ロスカットできない人は、そのほとんどが売買ルールを作る上で十分な検証を行っていないものと考えられます。

ロスカットが続く不安

次の問題として、ロスカットはできたとしても、それが続くと不安が大きくなっていくというものがあります。

これは先ほどのドローダウン時期に起こることです。

ドローダウン時期には20連敗したとしても、決して珍しくありません。

私は2014年からスイングトレードをしていますが、これまでの最大連敗数は29連敗です。

これだけのロスカットが続くと、もちろん不安にはなります。

しかし、だからと言って、売買ルールを破るようなことはしません。

なぜなら、この期間にロスカットしていなかったら、間違いなく退場せざるを得ないような大損をしていたからです。

しかし、その後売買ルールを見直し、ドローダウン時期に様子見のルールを追加してからは、そこまでの連敗をすることはなくなりました。

なので、自分なりに何連敗したら様子見にするかというルールを作っておけば、この不安も解消することが
できます。

最初から期待しすぎる

ロスカットできない人の最後の共通点は、最初からスイングトレードに過度な期待を抱いていることです。

スイングトレードで短期間に億単位の資産を作ろうなどという、あまりにも大きな期待を持って相場に入ると、当然ながら相場は甘くないので、期待通りにはいきません。

それどころかやってもやっても勝てないということになります。

そうなると、ロスカットすることも馬鹿馬鹿しくなって塩漬け株が増えて行き、途中で損失額が増えて行くのを見たくなくなり、最後にはその含み損の大きさに耐えられなくなって泣く泣く決済することになります。

これに対しては、最初から勝つではなく、まずは相場で1年間生き残るくらいの目標に変えてからスタートする方が良いです。

期待がなければ絶望もしないので、結果的に相場に長く生き残ることができ、諦めずに日々やるべきことを着実にこなしていれば、いずれ勝てるようになっていきます。

その②:塩漬けのデメリット

資金が拘束される

ロスカットできずに塩漬けしてしまうようなことを避けるには塩漬けすることのデメリットをきちんと理解しておくことが有効です。

まず、塩漬けすると、その分の資金は動かすことができなくなり、他にチャンスがあっても、そちらに資金を振り向けられなくなることです。

サッサとロスカットして、次の機会に資金を投じていれば利益が出せる可能性もあったはずなのに、その機会も棒に振ってしまいます。

つまり、塩漬けは機会損失に繋がるのです。

損失が大きくなる

スイングトレードとは、塩漬けすればするほどに含み損は膨らんでいく。
そういうものです。

ロスカットは、そもそも損失を限定する手法のことなので、損失を限定しないということは、損失がどんどんと膨らんでいくのを指をくわえて見ているだけになるということです。

これは間違いなく相場から退場への道へとつながります。

株価は戻らない

塩漬けしてしまう理由のほとんどが、また株価がエントリーした価格まで戻ってきて含み損をなかったものにできるかも知れないという期待です。

しかし、想定と反対方向に動き出した株価は、ほとんどの場合戻って来ません。

長い期間待って戻るケースもあるかも知れませんが、その期間資金が拘束されてしまうので、結局、その間に発生した数多くのチャンスも逃してしまいます。

だから、株価はもう戻らないと考えて、サッサとロスカットした方が、トレード結果も改善し、勝てるトレーダーが実践している損小利大も実現できるので、間違いなくメリットがあります。

その③:売買ルールを徹底的に守る

売買ルールに塩漬けなし

ここまで読んでもう理解して頂けたと思いますが、十分な学習と検証を積み重ねた売買ルールを確立すれば、そこに塩漬けなどはありません。

なので、重要なので何度も繰り返しますが、とにかくまずはご自身の売買ルールを持って下さい。

ロスカットは仕入れ値

スイングトレードは立派なビジネスです。

そして、ビジネスには仕入れ値は必須であり、トレードにおける仕入れ値はロスカットなのです。

これは絶対に頭に入れておいて下さい。

ロスカットできることが勝てるトレーダーへの道

自身の売買ルールに基づいて、躊躇なくロスカットが実行できるようになったら、あなたは勝てるトレーダーになるための重要なスキルの1つが身に着いたと考えて下さい。

私がこれだけロスカットについて言及するのは、スイングトレードにおいては、勝つことは稀であり、負けるのは日常茶飯事だからです。

だからこそ、負けを自分なりにコントロールして、損失はできるだけ小さく抑えられるようになる必要があります。

勝てるトレーダーになることを目指す皆さんには是非、売買ルールに基づいてロスカットが躊躇なく実行できるようになることから始めて頂ければと思います。

そのためには、証券会社の発注システムをうまく活用して頂くことが最も効率的かつ効果的です。

【プロも使って納得】スイングトレードに向いているおすすめの証券会社

では、皆様が勝てるスイングトレーダーになれることを心よりお祈りしています。